『放課後倶楽部』の活動日記

放課後の語り場。部員募集中。

春の陽気に誘われて天然水を汲みに行った話

いよいよ春も真っ盛り。 「いい天気で過ごしやすいなぁ」 などと思っていると、もう少し汗ばんだりする時節になってきた ということで、今日は朝から車を飛ばして、少し遠くの豊前地方にある「畑の冷泉(はたのれいせん)」神社まで水を汲みに行ってきた。 …

「ひきこもってカッテージチーズ作りなんかしてみたけど」の話。

B型作業所の人間関係に疲れて行くのが嫌になった。精神科デイケアの人間に疲れて行くのが嫌になった。いい歳をして思春期の青少年みたいに、人の目を気にして傷つく自分が嫌になる。「もっと成熟した大人な人間になれたら」と思う。でも、うまくもいかず、最…

自己愛の問題について 「神さまちゃん療法」の構築と実験

『夢判断』を書いたフロイトや森田療法を編み出した森田先生は、自分自身が神経症に苦しみ、なんとかよくするために治療法を考え出したという。 自分も自身の自己愛の問題を克服すべく、自分なりに考察して治療法を考えてみたいと思う。 辞書で調べると「自…

桜と鴉とメンヘラ男

3月31日の日曜日の朝 春の陽射しを浴びて目を覚ます。 昨夜は精神科の頓服薬を飲んで床についたが、今朝も妙にイライラして寝覚めがよくない。 テレビでは桜が開花したと女性のアナウンサーが満面の笑顔をこぼしている。 「気分転換に桜でも見に行ってみよう…

メンヘラ弱者男性が思う男女不公平(ジェンダーギャップ)問題

精神障害者のような弱者男性はつらい。 メディアは「社会の中で弱い立場にある女性」にケアの目を向けることが多いと思う。 女性は男性中心社会の被害者的存在として取り上げてもらえる。 (ジェンダーギャップ問題は、ほとんど女性差別の問題と同義に取り上…

対人恐怖症人間が呪文を唱えて耐え忍ぶ今日この頃【デイケア日記】

今日は精神科デイケアに行った。 また雑談の輪の中に入れず、一人で文章など書いてやり過していた。 いや、本当は書くフリをしていた。 会話をシャットアウトしようとしても、どうしても耳に入ってきて、書くことに集中できない。内心、文章を書くことより、…

【エッセイ】映画と父とチャップリン

私の父は映画がとても好きな人だった。子どもの頃、よく兄と一緒に隣町の映画館へと連れて行ってもらったのはいい思い出である。子どもの頃私は身体が弱かった。そのため、幼稚園ではやんちゃ坊主たちによくいじめられて、小学校にあがっても四年生になるま…

ドラゴンボールは、青春よりも強い

僕にとってドラゴンボールは、青春よりも強い。なんだかんだ言って人は、初恋の人よりも、母親の方が好きなように。 思い起こせば、幼少期の思い出は常にドラゴンボールと共にあった。 幼稚園の頃に見た、ブルマがショートパンツをはいてポーズをとっている…

絵本作家やまさきまひろの闘争 〜焼肉きんぐで食べ放題やりたい放題の巻〜

「おめえそれでも雄か!! ナニついちょんやろがよ、おおぉん!?」 にんにくと芋焼酎の臭いが混じった息を吐きかけながら、まひろは若い男性編集者のいちもつをテーブルの下からトングで思いきり捻り上げた。 「ちょっとまひろさん、痛いです!やめて下さい…

ある年配福祉職員との出会いと別れ

自分は精神科に通院しながら、障がい者向けの就労支援事業所で作業をしている。 今日、いつも通りの終礼の時、80歳を超えた管理職をしている職員から「今日をもって退職します。」という挨拶があった。 福祉一筋に60年やってきた、その人の最後の言葉は意外…

月夜のアコーディオン【短編小説】

月灯りのふんわりと輝く夜冬の終わりをつげるような仄かな温風がガラス戸のすき間から部屋に流れこんできた。煎餅布団の上にひとり横ばいになっていた男は、なまめかしい月の吐息に頬をさらされて、めずらしく、ふいに人恋しい気持ちになった。「町に出てみ…

東京、プラトニックな夜【短編小説】

それは、奇妙な夜だった。 夜空の星さえ飲みこむ眩い光で 白い雲と黄色い月とが くっきりと浮かび上がる 東京のまちで、 二人の処女と童貞が マッチの灯し火を手に 肩を寄せあっているような プラトニックな夜だった。 二人は、純粋に文学によってのみ惹かれ…

太宰府天満宮、見物の記

福岡にある太宰府天満宮へ行ってきた。 学問の神様、菅原道真公を祀る神社だけあって、それらしきものも多くあって面白かった。 門のそばにある、ご牛様も受験生の様に鉢巻を巻いている。 これはご利益がありそうだ。 神主の卵と思われる人物が、魚を献上し…

ぼんやりと、いる -精神科デイケアの日常-

机の上の白湯からわき立つ湯気のように ただぼんやりと座っている 楽しげに雑談に花を咲かせる人もいれば 難しい顔をしてサウナでじっと耐え忍んでいるおじさんのような顔つきをした人もいる 外では自動車が行き交う音がする 学校のチャイムが聞こえる 「世…

精神科デイケアで始まった恋たち

僕は、主治医に提案され病院併設の精神科デイケアに通うことになった。 最初の利用説明で女性スタッフから、メンバー同士の連絡先交換や施設外の交流は禁止である事を伝えられた。 もちろん、症状の好転があればいいと思って利用することにしたのだが、半分…

人間と競争と愛と

人間は不完全な生き物である。人間は不完全だから人を傷つけてしまう。人間は不完全だから面白い。傷つくことは面白くない。傷つけあうことで優劣を競ってしまうのか。優劣のない世界は、面白いのか面白くないのか。人間は誰も劣位である事を好まない。優劣…

笑顔が元凶

あの精神科デイケアのスタッフはとびきりの笑顔をしている 心の弱った男性利用者はみんなその笑顔に癒され励まされ魅了されている そのスタッフは自分の笑顔に自信をもっている 笑顔で、苦しみ、弱った利用者の居場所を作れるよう笑顔を絶やさない 可愛らし…

ひきこもり解決法

日本には、ひきこもりの人が150万人いるという。 私もそうだった。 どうやって社会に戻れるのかわからなかったし、戻るのが怖かった。 自分がダメな人間なせいでひきこもっているのであって、精神病とも違うと思っていた。 だから精神科病院も敷居が高かった…

歩む

俺が加害意識や罪悪感に苦しめられて(犠牲的に気を遣って)、その犠牲の上に、あの人の幸せな夫婦生活を成り立たせる必要はない。劣等感に苛まれる恐怖から、頭の中に怒りが湧いてくることがあっても、悪いところ、恥じるところがなければ、前を向いて堂々…

愛と憎しみの波

俺はあの人に好意をもっていたのに あの人は他の男と結婚してしまった 俺は、2年もの間何も知らずに そういう相手はいないものと勝手に思い込んでいた 相手に根拠のないネガティヴなレッテルまで貼って、歪んだ好意、いや、依存に溺れていた しかし、結婚し…

失恋2024

新年早々の失恋 しかも相手の入籍を知ったその日に 思いは本命へと変わったのだ というのも、自分が嫌悪されていたのが 婚約者がいるためとは知らなかったことによる 自分は相手が根拠もなく自分を嫌うのは、タチの悪い男性差別主義者ではないかと思っていた…

初夢2024

田舎の庭にテーブルがあり、横に水が張られてある。 水の中には、ニ、三匹の雷魚の様な魚が泳いでいる。 寅さんの様なノリで談笑して帰って来ると、水が乾いて砂場のようになっている。 寝そべって見ると僅かな水溜りから一匹の雷魚が飛び出て乾きに喘いでい…

2023年面白かった本

【ノミネート】 あなたはボノボそれともチンパンジー 人間失格 お伽草子 人間の大地 魔女の宅急便 変身 葉隠 【大賞】 人間失格 【優秀賞】 人間の大地

夢を諦めることは悪いことじゃない

夢を叶えるため精一杯頑張って挑戦したけれど、結果振るわず、自分の才能の不足、力量の至らなさを思い知ることがある。 死にたいくらい絶望した後、また挑戦したくなったら、それはまだやり尽くしてないということ。 それを繰り返して、いよいよ自分の才能…

許すことと甘えること

自分は病気だから仕方ないんだ、と言う考え方は、過度の自己否定を抑制して自己を擁護する効果があるが、反面、病気だからダメでも仕方ないんだという自分への甘えが生まれやすい。 自分に理解を示して支持的な態度をとりながら、なおかつ、いい意味で自分に…

西欧の真骨頂

西欧の真骨頂は、古代ギリシャに発案された「黄金比」に象徴される、論理的美しさにあると思う。

生き方がわからない

自分が何をやって生きていきたいのかもわからない。 特別な才能もない 文章を書いても絵を描いても、錆びついた自転車を漕ぐように苦しいばかり 唯一の夢だったが、とてもプロで食っていくような能力はない 劣等感と自己嫌悪が増すばかり 嫌になってきた も…

障がい者の年金と就労

障害年金にしても、障がい者の就労にしても、制度設計の見直しが必要。例えば、就労継続支援のA型とB型の中間の作業所作るとか。そこで働いている間にもらえる障害年金を用意するとか。人材不足の介護の分野の作業所を作るとか。ひきこもりの人の通院のため…

障がい者と仕事(働き方改革)

日本には働く意欲のある障がい者はたくさんいるが働く場がない。 そういった求人が用意されていない。 日本の就労は会社側の都合だけで求人が出されている。 その条件に見合わなければ、もう働けない。 せっかくの人材が持て余されてしまう。 そうではなくて…

自分の人生こそが作品

どんな人生であろうと 命のかよった作品として上下はない 生きて影響さえ与えていればそれでいい