自分は病気だから仕方ないんだ、と言う考え方は、過度の自己否定を抑制して自己を擁護する効果があるが、反面、病気だからダメでも仕方ないんだという自分への甘えが生まれやすい。
自分に理解を示して支持的な態度をとりながら、なおかつ、いい意味で自分に厳しさを持ってがんばっていくにはどういう心持ちを持てば良いのだろうか?
その匙加減が難しい。
と言うよりも、最悪、自分を悪戯に否定して自己嫌悪感に苛まれてしまい、苦しむことでがんばるどころではなくなってしまうという悪循環に陥ってしまうことも往々にしてある。
寅さんのセリフの中で、「自分を醜いと知った人間はもう決して醜くない」というものがあった。
自己否定感に苦しみながらもがんばって生きている人間は、もう決して否定されて然るべき人間ではありはしないのではなかろうか、
などと思った今日この頃。